表面化してきた事実婚の闇

投稿者: | 2015年7月31日

事実婚の問題が深刻になりつつある日本社会。

お互い相手を愛している、一生ずっといたい、自分の人生は相手に捧げている、だけど入籍せずに同じ家で夫婦同然の様な生活をしているカップルは大勢います。

別れる気がないなら、パートナーを夫もしくは妻として人に紹介する位なら結婚式をするしないに関係なく入籍をすれば良いのにと思う人がほとんどではないでしょうか。

しかし入籍をしたいけど、入籍ができないというカップルはたくさんいるのです。

入籍できない理由として多いのが相手が前の夫もしくは妻と正式に離婚をしていないから入籍することができないというものです。

パートナーからの暴力や借金がヒドく離婚をお願いしたけど相手に断られた、暴力があまりにもヒドくて離婚話などすれば間違いなく殺されるから何も告げずに逃げ出した、という深刻な理由を抱えているケースがほとんどです。

暴力がからんでくるケースは離婚がとても難しく、離婚話を持ち出したら半殺しにされたという人も少なくありません。

そんな相手から逃げ出して、新しくパートナーを見つけて一緒に暮らして夫婦の様な生活を送っていても前のパートナーとの間に離婚が成立していなければ入籍することができません。

入籍のために前のパートナーの所に行くのは、命がけの行為です。

入籍できないという人の中には、日本で生まれているのにも関わらず親がキチンと手続きをしなかったために戸籍がない無戸籍な人もいます。

無戸籍な人の多くは、義務教育である学校にも行ったことがなく、病院にもかかったことがなく、誰にも存在を知られずに生きてきました。

産みの親である女性が妊娠した時に産婦人科などに行かず、ひっそりと自宅で出産をし、出産届を出さなかった子供がほとんどです。

監禁生活の様な毎日を過ごし、母親という女性としか会話をしたことがないという無戸籍な子供は多いです。

もしくは普通に生活をしてきたけど戸籍の書類が必要になった時に役所に行ったら戸籍がないことが判明というケースも少なくありません。

こういった自分では解決することができない問題が原因で入籍をできず、事実婚としての生活を送っています。