最期なのにCOVID-19で見送りができない

投稿者: | 2020年9月4日

お葬式、それは故人に会うことができる最期の機会です。

大好きだった家族や親戚、いちばん仲が良かった友人、人生の苦楽を共に過ごして来たパートナー。

亡くなっているとはいってもお葬式は最期です。

そのため結婚式とお葬式がぶつかってしまったら先約である結婚式よりもお葬式に参列することを選ぶ人が多いです。

結婚式はお祝い事です。

そのためお祝いをその時にしなくても祝う気持ちがあれば遅れてからお祝いしても問題はありません。

結婚式は良いイベント事で新郎新婦に会おうと思えばまた会うことができます。

しかしお葬式はどうでしょうか?

お葬式の場合、故人は亡くなっていますが故人と会うことができるのはこれが最期になってしまいます。

そしてお葬式は悪いイベントです。

亡くなった方が残されたヒトにとって必要なヒトであればあるほど、愛しいヒトであればあるほど別れは残酷で辛いのです。

火葬してしまえば、故人の姿を目にするのはできなくなり、思い出の中でしか生きることができないのです。

火葬場まで行ったコトがあるヒトなら分かると思いますが、あったはずの体がなくなってしまうということは本当の意味での死を突きつけているのです。

骨と化したものをみてようやく現実を受け止めるヒトもいます。

故人に最期に会える機会としてお葬式には参列したいと思っているヒトは大勢いますが、COVID-19によってお葬式に参列するのをためらうヒトが圧倒的に多いです。

お葬式は密になりやすいです。

結婚式のように和気あいあいと食事をすることはありませんが、それでもお葬式にも会食はあります。

また葬儀業者との打ち合わせなどもあり、ヒトとの会話をすることはとても多いです。

お葬式は結婚式とは違い、突然連絡が来ます。

生きていたヒトが亡くなると葬式業者に頼んでいたとしてもバタバタして慌ただしくなります。

喪服も普段はタンスの肥やしになっているヒトも多いので、慌てて喪服を引っぱり出して急いでお葬式に参列する準備をしなくてはいけません。

お葬式は結婚式と違ってNGのルールがとても多いです。

結婚式では黒色の洋服を着ても非常識と思われませんが、お葬式に黒色の腕章なしで白色の洋服を着ていったら非常識と思われてしまいます。

身につけるアクセサリーも同じです。

光り物はだめですが、真珠のネックレスなどは問題ありません。

コロナによってお葬式も家族葬が増えて来ていますが、親戚が他県に住んでいるケースは非常に多いです。

そのため地方から参列するとなると、近所の目が気になって仕方がありません。

また地方でお葬式をするとなっても感染者が多い東京や大阪からヒトが来ても落ち着くことができません。

もしコロナになったら住むことが嫌になるような嫌がらせをされる可能性があります。

現に海外だけでなく日本でもお葬式によるクラスターが発生しています。