未知のウイルスは発見当初は恐怖でしかない

投稿者: | 2020年5月11日

海外ではCOVID-19によるロックダウンが相次ぎ、日本でも東京オリンピックの開催が延期となり、東京での感染者が急激に増え始めました。

そんな中、期待されているCOVID-19のワクチンや特効薬はなく、感染者に対しても病院でできるのは対処療法だけです。

COVID-19の様に未知のウイルスが見つかるのは、珍しいことではありません。

気候変動や温暖化現象によって、地球の環境状態が昔と比べると著しく変化しているからです。

工場の出す排気汚染物や自動車から出る排気ガスで、日本だけではなく世界の自然は減少し環境は汚染されているからです。

日本にある『四大公害』も元々は存在しておらず、工場の汚染から生まれた病気なのです。

病気やウイルスというものは変異をするものです。

また、最初から存在しているものでもありません。

人工的に造られたもの、自然の変化によって誕生したもの、など様々なウイルス、病気があります。

エイズも本来はなかった病気です。

しかし、エイズが見つかり多くの科学者や研究者、医者がエイズというモノを解明し、今では死なない病気となりました。

エイズも始めの頃は、発症したら死ぬ病気でした。

しかし、エイズは感染手段が限定されていたので、COVID-19の様な大きな混乱は起きませんでした。

それでもエイズという病気が見つかった時に、エイズがうつる行為、うつらない行為を説明するコマーシャルが多かったのを覚えていますか?

特に子供にとってエイズという病気は分かりにくく、うつらない行為でもうつると誤解させたり、差別やイジメの行為にもつながったりもしました。

例えば、エイズでない子供がクシャミをしたらクラスのいじめっ子が『エイズがうつる~』と言った悪ふざけをして、その子供を孤立させたり、他のクラスメイトからいじめられる様になったりもしました。

エイズが見つかって学校のガイドラインができた時に、保険の授業でもエイズに関する授業は行われる様になりました。

それは、エイズの感染方法がいくら限定されるとは言っても、知らないと感染する恐れがある病気だからです。

今ではエイズという病気は当初ほど騒がれる様なモノではなくなりました。

しかし当時は、血液からの感染というのが誰でも起こる可能性が高かったために注意喚起されていました。

それは、交通事故や怪我などで見知らぬ人間を救助した時に、血液で感染してしまうリスクが高いからです。

自動車免許証を所有していたら、交通事故の際に怪我をした人間の救助義務があります。

もしエイズが血液から感染するということを知らなければ、その人の血に触れてしまうリスクは非常に高いです。

しかし、血液から感染するということを知っていれば、できるだけ血液に触れない様に救助したりビニール袋を手袋の様にして接することができます。

ところが、エイズが拡大してしまったところがあります。

それは献血です。

献血とは、自分の血液を輸血で必要な人のために血を寄付する様なモノです。

本来であれば、献血や輸血をしたらその針は処分するのですが、処分せずに使い回しをしたことでエイズ感染者に使った針を他人に使ったら、それが感染してしまいます。

献血をする前にエイズの有無などの病気を自己申告しなくてはいけませんが、中にはエイズであることを隠して献血をする様な人もいました。

エイズも最初の頃は特効薬もなければ治療薬もなく発症したら死が確実でした。

しかし時と研究の成果によって今では完治までは無理でもエイズでなくなることはなくなりました。