現在は結婚しない、いわゆる未婚の人達が増加してきています。
総務省の国勢調査では50歳時の未婚率推移を生涯未婚率と言っていました。
生涯未婚か否かは人それぞれ異なります。
50歳以降で初婚となる人は少ないので生涯未婚率としたのです。
現代においては女性の10人に1人、男性の5人に1人が50歳の時点で未婚です。
男性と女性とで差が出ているのは男性の再婚率が多いからです。
相手に対する要求も男性と女性で違います。
男性・女性がそれぞれ求めるもの
未婚率だけでなく、晩婚化の上昇というのも注目されています。
1950年では初婚年齢が男性平均25.9歳、女性平均23.0歳でした。
2009年では男性30.4歳、女性28.6歳という結果になっています。
晩婚化・非婚化が進んできたのには理由があります。
多くの人が、結婚に愛情を求めていると考えられます。
ですが、女性の9割・男性の8割が人柄を重視しているのです。
これとは逆に、愛情のみでは結婚が続かない・結婚できないという人もいます。
約5割の男性が相手に『育児・家事能力』を重視すると答えました。
そして約4割の女性は相手に『経済力』を重視すると答えたのです。
女性の約6割が男性に育児・家事能力を求めています。
マッチングサイト
これまでマッチングサイトのイメージは良くはありませんでした。
近年では結婚につながる付き合いや真剣な恋愛を求めるサイトも増加しています。
カナダやアメリカでは日本よりもマッチングサイトが使われています。
サイトに対する抵抗感を持つ人があまりいないというのです。
また、アメリカでのマッチングサイトは自身の写真も公開します。
学歴・年齢・身長・人種・収入・学歴・体重・結婚歴を登録します。
ただ、これらのプロフィールは自己申告となっています。
バレやすい嘘はつかないものの身長・年齢・体重を少し誤魔化す程度です。
身長であれば実際より1、2㎝高くするといった感じです。
体重であれば2、3㎏少なく申告するというものです。
マッチングサイトでは
見た目についての嘘というのは実勢に会う事でわかるものです。
そのため、年収についての嘘も見抜かれてしまう可能性があります。
行きつけにしているレストランや身に着けるものなどでわかるものなのです。
サバを読んで使っているのをわかったうえで使っていると言えます。
好みかどうかはおいて、相手を選ぶ時には容姿も重要視されます。
とある研究で学生100人に一枚ずつ写真を見て最高10点最低1点で採点しました。
それを利用者達の容姿の点数で分析します。
容姿について採点する学生は、利用者と離れた町に住んでいます。
また、サイトの中で利用者がどう使ったかがデータとなります。
誰がどのプロフィールを閲覧したかなどがわかるのです。
恋人への好みも人によって異なる
データを分析した所、利用者の持つ好みがわかりました。
何より重要視されるのは容姿で、いい見た目の人が好まれています。
高身長の女性は男性からの人気がなく、高身長の男性は女性に好かれています。
太っている女性は男性から好まれず、太っている男性は女性に少し好まれています。
また、収入に関しては男性も女性も高額なほうが人気です。
ですが、女性側が男性の収入を重要視するとされています。
学歴に関しては自分に近い人を好むようです。
男性は学歴を持つ女性を避け、女性は男性に学歴を求めているようです。
恋人への好みも違っているというのもわかります。
自分がモテるタイプでなくとも、自分を好きでいてくれる人がいるというわけです。
まとめ
これらの結果を見て、意外だったと思った方もいるかもしれないです。
でも多くの人達が『当たり前だ』と感じているのではないかと思います。
しかし、『当然であること』をデータ化し確認するという事はとても重要なのです。
当然のことが当然でなかったというのは社会科学研究者は幾度も体験済みです。
当然をデータ化して、しっかりとした事実を知ることがとても大切なのです。
それらが、社会に対する理解につながるのだと言えます。