みなさんは、どんな夫婦の姿に憧れを感じますか??
海外の有名セレブの夫婦を見て、いいなあ~。こんなカッコいいヒトが旦那様なんて羨ましい~。なんて思ったコトはありませんか??
夫婦の形、スタイルは色々とあります。
結婚したくなかったけど家のために仕方なく結婚をした、お見合いをすすめられたからいざとなれば離婚すればいいや、付き合っていた頃は良かったけど結婚したら思っていた感じと違った、という女性が多いのではないでしょうか。
『いい夫婦の日』である11月22日に、パートナー・オブ・ザ・イヤーで仲が良いコトで有名だったり評判だったりする夫婦が紹介されます。
しかし、日本にはとても素晴らしいご夫婦がいることをご存知でしょうか?
それは、2019年4月30日に退位した平成の天皇陛下と皇后美智子様です。
皇后美智子様は、上皇明仁様が2019年4月30日に生前退位されたため2019年5月1日からは上皇后(じょうこうごう)となりました。
上皇后美智子様の旧姓は、正田美智子です。
明治時代以降、民間から初めて皇室に嫁いだ女性です。
上皇(じょうこう)となった平成天皇と恋愛結婚したのです。
イギリスなどの王室がある国では、民間女性が王室の人間と恋をして結婚することを『ロイヤルウェディング』と呼び、民間女性の憧れのひとつなのです。
日本では『ロイヤルウェディング』に憧れを感じる女性は少ないのですが、王室がある国では民間女性が王室に嫁ぐケースが意外にも多いのです。
日本でも未だに人気があるイギリスの亡きダイアナ妃は、イギリスの名門貴族スペンサー伯爵のご令嬢ではありますが、チャールズ皇太子と結婚するまでは幼稚園の先生をしていました。
婚前前に仕事をして収入を得ていた女性を花嫁として受け入れたのは、ダイアナ妃が王室でも初めてでした。
ダイアナ妃を見て、多くの女性がロイヤルウェディングは高嶺の花として夢見るのではなく、もしかしたらという憧れに変わったのです。
民間女性の女性が皇族、王室に嫁ぐというのは私たちが思っている以上に難しく大変な道のりなのです。
一般の様に、お互いの親が結婚に賛成したら結婚できる、というわけではないのです。
いくら当の本人たちが好きだ、一緒になりたいと切に願っていても、皇室の関係者で会議が行われます。
もちろん会議で却下とされば結婚することはできません。
また会議を行う際に、相手の女性の家族構成や家庭状況などを徹底的に宮内庁のヒトたちが調査を行います。
本人の身辺調査から両親や兄弟、親戚なども徹底的に調査されるのです。
徹底した調査の結果、問題がなければようやく結婚に向けての話しが進められるのです。
民間女性が皇室に嫁ぐとなれば、花嫁修業ではなく皇室のマナーやルールを覚えなくてはいけません。
お辞儀の角度や階段の上がり方などを覚えなくてはいけません。
無論、結婚したら離婚することも許されないので、覚悟と根性が必要ともいえます。
上皇后美智子様は、それらの苦労を乗り越えて皇后となったと言っても過言ではありません。
皇后となってからの美智子様は常に上皇明仁と一緒に時間を過ごしてきました。
祭典の出席だけではなく、被災地に行く場合も必ず上皇明仁様、皇后美智子様は2人一緒でした。
上皇明仁様と共に国民と同じ目線に立ち、被災者に励ましと温かい言葉をかけてきたのです。
そして式典などで、上皇明仁様に火炎瓶が投げられた時には逃げるのではなく上皇明仁様を守ろうとした姿も映像として残っています。
他にも上皇明仁様がスピーチなどで読む順番を間違えた時も一緒に原稿の順番を直したり、そっと上皇明仁様のお側に寄って耳打ちで声をかけて再びソッと後ろに下がって、決して自分が前に出ることがなくそれでも上皇明仁様をサポートしてきたのが、皇后美智子様なのです。
そして上皇明仁様も皇后美智子様に手を差し伸べたり、皇后美智子様の歩く速度を気遣ったりなど夫婦としてお互いがお互いを大事にしている光景はたくさんあります。
上皇明仁様として最後に印象が残ったのが「退位礼正殿(たいいれいせいでん)の儀」で上皇明仁様が退室する時に皇后美智子様に手を当たり前の様に差し伸べたコトです。
公の国の正式行事でも階段で皇后美智子様に気遣いができる上皇明仁様の姿を見て、本当にお互いを思い合っているんだな、と伝わってきました。