人生最後のシュウカツは幸せなのだろうか?

投稿者: | 2014年7月26日

「シュウカツ」という言葉を聞いて、あなたは何を想像しますか?

卒業見込みの学生が就職するための活動である就活を想像するのではないでしょうか。

近年「シュウカツ」という言葉を65歳以上の高齢者が口にしています。

65歳以上の人にとっての「シュウカツ」は、葬祭場で自分の最期の準備をする終活です。

少子高齢化や仕事がグローバル化してきているため、自分が死んだ後のコトに不安を感じている65歳以上の高齢者は多いです。

子供がいても大手企業に就職したため世界のあっちこっちに転勤で日本にいることがまったくない、自分は仏教なのに子供はカトリック教会の信者だったり、子供との関係が悪くなっているので死んだ後のことが分からない、など自分が亡くなった後の葬式がどうなるのかと不安を感じている高齢者は多いようです。

不安だから手紙に希望の葬儀を書いたとしても、そこには強制権がないためあくまでお願い程度でしかありません。

そこで不安を抱えている高齢者の多くが、自分らしい葬式をするためにキビキビと動くことができる状態の時に色々と自分のお葬式の準備をします。

それが、終活です。

終活のスタートは、自分が亡くなった時にどこの葬祭場を利用するかから始まります。

葬祭場が決まったら、自分が希望としている葬式の中身と予算をスタッフと話し合います。

棺桶はこんなのがいい、遺影の写真はコレを使って欲しい、飾るお花は定番の菊ではなくバラにして欲しい、白装束ではなく母から譲り受けた着物を着せて欲しい、とか自分の要望を色々と話してプランを決めて行きます。

無論、霊柩車も決めることができます。

話しがまとまれば正式に契約をして、前金を葬祭場に支払う場合と全額支払う場合の2つがあります。

前金の場合は、残金をどこかに用意しているケースもあれば香典で支払う契約になっているケースもあります。

全額払いは、子供や残されたパートナーに金銭面で大きな負担がかかるコトがありません。

仮にかかったとすれば、追加などをした場合です。

時代の変化によって、自分の最期を決める人も多いですが、自分で決めるのと、子供や配偶者に任すのでは、どちらが幸せな最期になるのでしょうか。